シエルシステムのお祭り男が、
申と寅の年に行われる諏訪大社の御柱祭の様子をお届けします!!

諏訪大社は、諏訪湖周辺に4つの境内があり、二社四宮でひとつの社となり、
以下のように分けられています。
(意外に皆さん知らない)

・上社:「本宮」「前宮」
・下社:「秋宮」「春宮」

上社の担当は、原村、茅野市、富士見町、諏訪市(一部地域は下社担当)。
上社:本宮一、二、三、四 前宮一、二、三、四 の御柱は3月のくじ引きで担当する地区が決まります。
下社:秋宮一、二、三、四 春宮一、二、三、四 下社は当番制で割当てられます。

御柱祭は4月から6月にかけて行われるのですが、その一部をご紹介しますので
お祭りの雰囲気を感じてください。

◆御柱屋敷。4月に行われた山出し(木落し・川越しは山出しで行われます)の後ひと月、
八柱はここに鎮座しています。薄暗いうちから集まって里曳きの準備です。

※今回コロナの影響で、一番勇壮な山出しのお祭りは行われませんでした。

◆目処梃子(メドデコ)も付いて準備万端。里曳き開始。
上社の御柱には前後に乗用のメドデコが付きます。

◆後ろから見るとこんな感じです。
メドデコ乗りは一見簡単そうですが、乗るだけでも結構大変です。

◆諏訪大社上社本宮に到着。鳥居をくぐるのは難易度MAX!!

◆メドデコを外して、冠落とし(御柱の天辺が三角錐になるようきれいに整えること)の後、
建て御柱が始まりました。
一番上の人が持っている御幣は最終的に天辺に打ち付けられます。

◆それぞれ自分で命綱と足場を確保して垂直状態に備えます。
途中で落ちる人や巻き込まれて一緒に転落する大惨事も稀に起こるそうですが、
氏子の祭魂を感じますね!!

◆無事建立(本宮一)。
乗り手の人が左右の綱を伝って下りるとかっこ良いのですが様々です・・・

◆別の柱(前宮一)。成功するとあちこちから懸垂幕。
このコピーは誰が考えるのかいつも謎ですが、意外に秀逸ですね。

これで御柱祭は終了ですが、諏訪地方では一年中大小様々な神社(地区)で御柱祭が繰り広げられます。

次回の御柱はコロナに関係なく、昔ながらの壮大なお祭りになることを願いましょう。

(おまけ)

昨年11月、上社の山(八ヶ岳の御小屋という場所)から切だされた御用材。
ここは標高1,300mです。
3月になるとここから近所の御柱置き場に改めて縦列に並べられ、4月の山出しに向けそれぞれ担当地区が準備されました。